アタック No.1、花より男子… 60周年のまんが誌『マーガレット』を人気作品で振り返る
2023年に創刊60周年イヤーを迎えた、まんが誌『マーガレット』(集英社)。昭和から現在に至るまでを、各人気作品と共に振り返ります。 【画像】『ベルサイユのばら』原作者・池田理代子さんによるイラスト
『マーガレット』は、1963年4月に集英社初の週刊少女まんが誌として誕生。同年12月に『別冊マーガレット』が誕生しました。1988年には、隔週刊にリニューアル。『アタック No.1』や『花より男子』、『メイちゃんの執事』など、現在に至るまで中高生を中心とした世代に向けて、愛と夢をテーマにした作品を届け続けてきました。
■スポーツまんがブームをけん引『アタック No.1』
『アタック No.1』は、浦野千賀子さんによる作品で、『週刊マーガレット』1968年1号~1970年50号で連載されました。ヒロイン・鮎原(あゆはら)こずえが、バレーボール部のキャプテンとなって部を全国優勝に導く姿、高校でのインターハイ、世界選手権に出場する様を描き、少女まんが誌の“スポーツまんが”ブームをけん引。ライバル・早川みどりとのキャプテン争いや、ボーイフレンドの死などの数々の苦難が描かれ、魔球を繰り広げる“スポ根もの”の代表作となりました。また、アニメ化され、バレーボールの流行の火付け役にもなりました。
■宝塚歌劇団によって舞台化 『ベルサイユのばら』
『ベルサイユのばら』は池田理代子さんによる作品で、『週刊マーガレット』1972年21号~1973年52号で連載されました。18世紀のフランス革命を舞台に、史実をもとにした歴史ロマン作品。登場人物たちが運命に翻弄(ほんろう)されながらも、自分の意志や愛を貫く姿が支持され、アニメや映画化の他、宝塚歌劇団によって舞台化もされました。『マーガレット』2014年13号~2018年5号に40年ぶりの続編『エピソード編』も掲載されました。
■リアルなテニスシーンを描いた『エースをねらえ!』
『エースをねらえ!』は、山本鈴美香さんによる作品で、『週刊マーガレット』1973年2・3合併号~1980年8号で連載。ヒロイン・岡ひろみが新任コーチ・宗方に見出され、厳しい特訓に耐えながら才能を開花されていく物語です。リアルなテニスシーンを描きながら、青春の葛藤や苦悩をとらえた同作は、多くの読者の共感を呼びました。また、アニメなどに加え、2005年に実写ドラマ化されました。