アタック No.1、花より男子… 60周年のまんが誌『マーガレット』を人気作品で振り返る
■誕生から30周年 様々なメディアで展開 『花より男子』
『マーガレット』1992年8号~2003年18号で連載された『花より男子』(著:神尾葉子さん)。出版社によると、コミックスの日本国内の累計発行部数は6100万部(2023年4月現在・電子版を含む)を突破しました。物語は、庶民の牧野つくしが、超お金持ちが集う名門校・英徳学園を牛耳るF4のリーダー・道明寺司とぶつかり合いながら、学園生活を送る青春ラブストーリー。持ち前の明るさと雑草魂で困難に自ら立ち向かうヒロイン像が読者の心をつかみ、テレビアニメ・映画・テレビドラマ・舞台と様々なメディアに展開されました。
■『メイちゃんの執事』 執事とお嬢様のもどかしい恋模様を描く
宮城理子さんの『メイちゃんの執事』は、2006年11号~2013年3・4合併号で連載。両親を交通事故で亡くした少女・メイの前に、執事・柴田理人(しばた りひと)が現れ、様々な苦難を乗り越えながら「世界一のお嬢様」を目指す物語です。執事とお嬢様のもどかしい禁断の恋模様や個性的なキャラクターの登場で好評を博しました。『マーガレット』2014年9号からは、続編『メイちゃんの執事 DX』の連載が開始されました。
■2人組ユニット・森下suuの初連載作品 『日々蝶々』
『マーガレット』2011年24号に読切作品として掲載された後、2012年6号~2015年13号で連載された『日々蝶々』。誰もが振り向く美少女であり、周囲から“高嶺の花”にちなみ「高嶺ちゃん」と呼ばれるヒロイン・柴石(しばぜき)すいれんと、硬派な空手部男子・川澄(かわすみ)のピュアな恋愛を描いた物語です。同作は、2人組ユニット・森下suuの初連載作品です。
■歳の差恋愛を描いた『椿町ロンリープラネット』
やまもり三香さんの『椿町ロンリープラネット』は、2015年12号~2019年8号で連載されました。父の借金を返済するため、無愛想な時代小説家の木曳野暁(きびきの あかつき)のもとで、住み込み家政婦となった女子高校生・大野ふみ。二人の歳の差恋愛を描いたラブストーリーです。完結後は、『マーガレット』2019年12号~18号で『椿町ロンリープラネット エピソード編 ~couples~』として番外編4編が隔月連載され、主人公の周囲のキャラクターの恋愛模様が描かれました。
■書店員が選ぶコミックにランクイン『ピンクとハバネロ』
2021年21号から連載されている『ピンクとハバネロ』(著:里中実華さん)。恋愛経験もコミュ力も皆無な高校生の宮尾麦が、ある日学年一のイケメン、黒瀬彗が騎士カフェでアルバイトをしていることを知り、無愛想な黒瀬と秘密を共有したことで始まる学園ラブコメディーです。『全国書店員が選んだおすすめコミック2023』で第6位に選出されました。