大義なぞ知ったことか! 「ガンダム」シリーズの救いようのない3悪人はコイツらだ!
周りの被害を考えない迷惑屋
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する「ロード・ジブリール」は、歴代でも指折りの大量虐殺を引き起こした首謀者でした。ジブリールは遺伝子操作された人類「コーディネイター」に反する組織「ブルーコスモス」の盟主かつ、その支援母体となった組織「ロゴス」の代表です。 組織のトップとしてジブリールは、中立国「オーブ」に戦火を招いたり、欧州に「デストロイガンダム」を派遣して破壊行為をさせたり、大量破壊兵器「レクイエム」を使ってコロニーを壊滅させたりと多くの大量虐殺を行いました。また主人公のひとり「シン・アスカ」たちの活躍によって多くの失態を演じており、彼が主導した大量虐殺は、敵対勢力を削ぐことによる実績が目的で、名誉挽回を目的とした自己保身が否めません。 前作『ガンダムSEED』で、ブルーコスモスの盟主だった「ムルタ・アズラエル」は非道さがありながらも、手持ちの有効札を活用するビジネスとしては一理ある悪役でした。それもあってかジブリールは残虐でありながら、無能な一面が目立ってしまう残念なキャラクターとして対比されることがあります。 そのジブリールよりは行為の規模が小さめながら、「こいつは許せない」という視聴者が多いだろう人物は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』で組織「テイワズ」の幹部だった「ジャスレイ・ドノミコルス」でしょう。 主人公の「三日月・オーガス」が所属する「鉄華団」もテイワズの支援を受けており、彼ら鉄華団は兄貴分である「名瀬・タービン」が率いる「タービンズ」とともに、地球や火星での利権を得て躍進していきます。その状況を目の上のたんこぶに思っていたのが、ジャスレイでした。 やがてジャスレイはタービンズを罠にはめ、内部抗争を引き起こします。その結果として、作中でも人気だった名瀬や、彼の第1夫人「アミダ・アルカ」、鉄華団の「昭弘・アルトランド」に思いを寄せていた美少女「ラフタ・フランクランド」といった、タービンズの主要人物が途中退場することになりました。 最後にジャスレイは、組織を抜けて報復にでた鉄華団によって命を落とすこととなります。溜飲が下がった視聴者は多いことでしょう。
LUIS FIELD