<海に眠るダイヤモンド>鉄平と玲央はどうなる? 新井順子Pが語る最終回 まるで“恋リア”な告白シーン撮影秘話も
新井さんはその場面について、「神木演出、神木スタイルで、5分くらい長回ししてるんですよ。放送ではもう少し短くなっていますけれど。フルバージョンをお届けしたいくらい」と笑顔を見せる。
「朝子が告白されて、思わずカメラの方に背中を向けて涙を拭くという。この場面はすごい望遠で長回しで場当たり的に撮りたいねと神木さんと話していたんです。朝子がどういうリアクションをするかは杉咲さんが感じたままになる。そこでぽろっと涙が出ちゃったんじゃないかなと。ご本人は『すみません、泣いてしまいました。もう一回やった方がいいですか』って聞いてましたけど、(塚原)監督は『いや、そのままでオーケー』と。心でお芝居しているんだなと感じられましたね」
神木さんについては、「8話で玲央(神木さん、二役)がちょっと前に進むんですけど、そこで表情が変わった。玲央が何か殻を破ったんだなと感じました」とその演技をたたえる。
◇登場人物の「人生を見届けて」
最終回、いづみ(宮本信子さん)から玲央は、鉄平はリナ(池田エライザさん)と駆け落ちをしたきり、消息を絶ったと告げられる。
鉄平はリナと、誰にも言えないある秘密を共有していた。ある日、朝子(杉咲花さん)は鉄平から「話がある」と呼び出される。しかし約束の夜、仕事を終えた朝子のもとに、鉄平が姿を見せることはなかった……。
いづみが持っていた10冊の鉄平の日記には、大きな秘密がまだ隠されていた。黒く塗り潰された字、破かれたページ……。そんな中、玲央といづみは再び長崎を訪れる。そこで2人は鉄平の思いを知ることになる……と展開する。
最終回の見どころをネタバレにならない範囲で尋ねた。
「鉄平はどんな人生を歩んだのか?どんな想(おも)いでいたのか?が描かれます。それが視聴者の皆さんにどのように感じていただけるのか楽しみです。そして玲央はどんな道を選ぶのか?見届けていただきたいです」と含みを持たせて回答。
最後に、「時代はつながっていて、自分の道の先にも未来がある。玲央は、当時のようなキラキラしたもの、ダイヤモンドを探して、未来へ向かって歩いていく。そんな過去、現代と地続きの未来に続いていくものを皆さんも見つけてもらえればいいと思います。最終回を見たら、もう一回、1話から見てほしいです。考察している方は、それが合っているのか確認しつつ、していない方は人生を見直していただいて。鉄平だけじゃなく、他のキャラクターも現在どうなっているのか分かるので、ぜひ人生を見届けてください」とメッセージを送った。