こぼれ種で毎年カワイイ花咲く《ナチュラル系多年草3選》ただし安易な庭植えは要注意!
作り込んだお庭も素敵ですが、植物が生き生きとありのままに近い形で育つ、自然体な雰囲気のお庭も癒やされますよね。 ◆【写真3枚】金平糖のようなピンクのお花がラブリー「ヒメツルソバ」など。こぼれ種で毎年花咲く《ナチュラル&可憐な多年草》紹介します! ナチュラルガーデンにぴったりの野性味あふれる植物たちは比較的丈夫なものが多く、ほぼほったらかしでも毎年花が咲いてくれるので、初心者さんや忙しいガーデナーさんにも育てやすいんです。 特に「こぼれ種」から芽を出して花を咲かせる植物は、自然に種が落ちて増えていくので手間がかからないばかりか、人が種まきするのとは違って自然な雰囲気を楽しめます。 ただし、ほったらかしにするあまり広がりすぎてしまったら大問題。こぼれ種が思いのほか遠くまで運ばれて、ご近所のお庭や道路で発芽することもあります。気づいたらあちこちで芽を出してご迷惑をかけることがないように、植物選びや管理に気を使うことも大切です。 そこで、こぼれ種で増えすぎてしまうナチュラル系植物3選と、安心して楽しむにはどうしたらよいのかといった注意点をあわせてお伝えします。 参考価格とともにご紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
この記事で紹介する「こぼれ種でよく増えるナチュラル系多年草」
・ヒメツルソバ ・ヒメイワダレソウ(リッピア) ・エリゲロン それぞれ詳しく見ていきましょう!
金平糖のようなピンクのお花がラブリー「ヒメツルソバ」
ヒマラヤ原産で、明治時代にロックガーデン用の観賞植物として日本に入ってきたヒメツルソバ。花がたくさん咲く姿はまるで金平糖を散りばめたようです。 開花期が長く、愛らしい花姿を春から晩秋にわたって楽しめるばかりでなく、葉が秋になると紅葉するのも特徴。季節の移り変わりによってさまざまな変化を見せてくれます。 丈夫で暑さや乾燥に強く、地下茎で広がっていく性質を持つのでグラウンドカバーとしてもよく利用されています。 ほったらかしでも育つ手間のかからなさが魅力ではありますが、裏を返せばそれだけ生命力が強靭であるということ。生長が速いため、いつの間にか野生化して敷地からはみ出してしまって…ということにもなりかねません。 ご近所に迷惑がかからないように、広さがある場所に植える、地下茎が広がりすぎるのを防ぐために土の中に仕切りをする、思わぬところから発芽した場合は取り除く、などの最低限の管理は忘れないように行いましょう。 ※参考価格:250~650円前後(3~3.5号ポット苗) ●踏まれても踏まれても可憐に咲く「ヒメイワダレソウ(リッピア)」 こちらもグラウンドカバーとして大人気のヒメイワダレソウ。生長が速いためすぐに美しい緑の絨毯となって雑草の繁殖を防ぎ、かわいらしい花も咲かせてくれます。 繁殖力が芝生の20倍ともいわれ、踏みつけにも強いという特徴があります。比較的安価なこともあり、ポピュラーなグランドカバー植物です。 一度植えたら特に手間もかからずぐんぐん伸びていきます。でも成長スピードが早すぎるあまり、気づいたら手に負えなくなっていた、なんてことになりがちなので注意しましょう。 ある程度広い場所に植える、もしくは繁殖力を抑えた「クラピア」という新品種を選ぶのもおすすめ。ナチュラルな雰囲気を楽しみつつ、適宜切り戻しをすることがポイントです。 ※参考価格:130~650円前後(3号ポット苗) ●やわらかい色あいの小花がキュート「エリゲロン」 エリゲロン・カルビンスキアヌスはハルジオンやヒメジョオンの仲間で、ナチュラルな雰囲気の花が魅力です。 丈夫で育てやすく、春から秋にかけて咲く開花期の長さや、花色の変化を楽しめる点からとても人気が高い植物です。 植える場所をあまり選ばないのも魅力。コンクリートの隙間からも芽を出し育つほど強健な性質を持ちあわせています。 こぼれ種でもどんどん増えてゆくので、種が不要な場合は早めに花がら摘みをするとよいでしょう。育ちすぎると草姿が乱れてくるので、様子を見ながら刈り込みをしてととのえるようにしてください。 ※参考価格:250~530円前後(3~3.5号ポット苗)
ただし安易な地植えは要注意!植える前にはしっかりリサーチを
ナチュラルな魅力を持つ植物の中には、どんな環境でもすくすく育ち、一度植えたらこぼれ種で自然と増えていく強健さを持つものが多く存在します。 手間がかからず、カンタンにお気に入りの花が毎年お庭で咲いてくれたら、こんなに嬉しいことはないですよね。 ただし、ほったらかしも度がすぎると育ちすぎて手に負えなくなってしまいます。ここにあげた植物はどれも繁殖力が強いため、植えてから後悔することのないようにしたいものです。 事前に植えたい植物の性質をよく調べ、お庭の広さに合っているか、自分で最低限の管理ができるか、しっかり見極めるのがポイントです。
LIMO編集部