【ボクシング】「浪速の激闘王」田中将吾、ダウン許すもデビュー戦判定勝ち「勝ったことが救い」
<プロボクシング:フェニックスバトル117大会>◇25日◇東京・後楽園ホール アマ6冠ボクサーの田中将吾(22=大橋)がプロデビュー戦でほろ苦い判定勝利を飾った。 23年東日本フライ級新人王の高熊龍之介(25=松本ACE)との同級6回戦に臨み、3-0(57-56、58-55×2)の判定勝ち。1回にジャブの差し合いで左ジャブを浴びてダウンを許したものの、2回以降はスピードと手数で上回ってペースを握り、ジャッジ3人の支持を得た。田中将は「勝ったことだけが救い」と厳しい表情で振り返った。 担当トレーナーとなる元世界3階級制覇王者八重樫東氏(41)が「激闘王」と呼ばれていたこともあり、大阪・藤井寺市出身の田中将は「浪速の激闘王」と命名されていた。デビュー戦は何度か高熊のパンチを浴び、少し顔を腫らし、デビュー戦から“激闘”の展開となった。 ダウンはアマ時代の国際大会で1度経験して以来だったという田中将は「(相打ちの)ジャブを受けてダウンして内心は焦ってしまった。機動力と速さはアマから得意で、プロになってから練習していたパワーパンチで倒そうとしたら全然、出なかった。何1つ練習してきたことを出せなかったのが悔しい」と厳しく自己採点をしていた。