【深刻】「頭が空っぽ」「男性が育児をするとは」職場のハラスメントの悩みに応じる無料の電話相談 カスハラも増加「一人で悩まず早い段階で相談を」 福岡
FBS福岡放送
ハラスメントなど職場での悩みについて応じる電話相談が、11日から福岡市で行われています。パワハラ、セクハラに加え、カスハラについての相談も増えつつあるということです。 ■連合福岡ユニオン・寺山早苗 書記長 「はい。ハラスメントほっとラインです。」 この電話相談は、福岡市博多区の労働団体、連合福岡ユニオンが11日から行っているもので、職場でのパワハラやセクハラなどについて、相談に応じています。 連合福岡ユニオンには、この1年間で223件の労働相談が寄せられましたが、そのうちハラスメントの相談は68件と3割を占めています。 ■寺山 書記長 「パワハラで適応障害やうつを発症して、休職をしてから相談する人が多い印象です。とにかく、本当に一人で悩まないで、早い段階でまずは相談してほしい。」
また最近は、客が理不尽な要求や嫌がらせをするカスタマーハラスメントの相談も増えつつあるということです。 電話相談は無料で、12日も午前10時から午後6時まで、092-273-2114と092-273-2161で受け付けています。
この1年の間に、連合福岡ユニオンに寄せられた相談内容を見ていきます。 まず、福岡県内に住む60代の女性事務員からの相談です。勤務先の社長から「頭が空っぽ」「あほ」「おばさん」などと罵声を浴びせられ、うつ病で9か月間休職しました。その後、国に労災を申請しましたが、会社側はまともに対応してくれなかったということです。 次に、福岡県内に住む30代の男性会社員からの相談です。子育て中の妻が体調を崩し、子どもの世話などのため予定されていた社員旅行に参加できないと伝えたところ、上司から「男性が育児をするとはとんでもない」などと長時間、叱責(しっせき)を受けたということです。 会社に相談した後、望まない配置転換などの不利益を受けたケースもあるということで、連合福岡ユニオンでは「1人で悩むのではなく、まずは相談してほしい」と呼びかけています。