黒部鉄道で土砂崩れ 一時トロッコ車内に47人 141人足止め、23日通常運行
22日午前10時ごろ、黒部峡谷鉄道(黒部市)の出平―猫又駅間で、大雨の影響で土砂崩れが起き、トンネル出入り口付近の線路内に土砂が流入した。流入地点手前と出平駅でトロッコ電車2本が停止し、乗客計141人は約2時間20分後に始発の宇奈月駅に戻った。土砂の撤去を終え、23日は始発から通常運行する。 【写真】土砂崩れによる足止め後、代替便で始発駅に戻った乗客=22日午後0時18分、黒部峡谷鉄道宇奈月駅 黒部峡谷鉄道によると、1本目の電車(乗客47人)は午前9時宇奈月駅発で、折り返しの猫又駅を出て宇奈月駅に戻る途中、出平駅手前で線路に土砂が流入しているのを運転士が見つけて緊急停止した。2本目の午前9時21分宇奈月駅発の電車(乗客94人)は土砂流入の連絡を受けて出平駅で停車した。 1本目に乗っていた47人は降車して徒歩で出平駅まで行き、2本目に合流して午後0時16分に宇奈月駅に戻った。途中の黒薙駅でも9人が乗車した。けが人や体調不良を訴えた人はいなかった。土砂の撤去は午後1時過ぎに終えたが、22日は終日運行を取りやめた。