財務省の「財政再建ゲーム」が「黒字化できない」と話題に 意図を聞いた
「社会保障減額」や「増税」しかないというメッセージ?
ゲームでは社会保障や地方交付税交付金を減額するか、増税をするかしないと、クリアが難しい仕掛けになっている。財務省としてそのような方向に誘導したいのかと問うと、担当者は「結論ありきではない」と否定し、「なるほど、そのように感じられましたか」と答えた。 財務省の意図が色濃く伝わってくる内容ではあるが、ゲームの冒頭の説明では「現在、国債費、社会保障関係費、地方交付税交付金等で歳出の7割強を占めており、歳入の約3分の1が借金でまかなわれています。この借金は将来へ先送りされる負の遺産です」と述べられており、財務省の切迫感は伝わってくる。試行錯誤しながら簡単な財政のしくみを学べるゲームではあるので、一度遊んでみるのもいいかもしれない。 (中野宏一/THE EAST TIMES)