松本幸四郎さんと尾上松也さん主演「朧の森に棲む鬼」来年2月に博多座で上演…「刺激を受けに来て」
歌舞伎俳優の松本幸四郎さんと尾上松也さんがWキャストで主演する舞台「朧の森に棲む鬼」が来年2月4~25日、福岡市の博多座で上演される。14日に市内で記者会見が開かれ、2人が見どころを語った。 【写真】「平成中村座小倉城公演」を前に北九州市でお練りする中村勘九郎さん
作品はシェークスピアの「リチャード三世」や「マクベス」などを下敷きに、主人公・ライがうそと謀略を駆使して乱世をのし上がっていく姿を描く。2007年に幸四郎さん(当時・市川染五郎)がライを演じた劇団☆新感線による同名舞台が元で、出演者全員を歌舞伎俳優にした「歌舞伎NEXT」として上演する。
宙乗りや本物の水を使った立ち回りといった演出に加えて、ロック音楽など歌舞伎にない要素も盛り込む。幸四郎さんは「大劇場の舞台機構でなければ上演できない作品。力強い音楽やアクションに刺激を受けに来て」と話し、松也さんは「あこがれの作品でプレッシャーもあるが、九州のみなさんに一緒に盛り上げてほしい」と呼びかけた。
ともに福岡県出身で、同劇団の中島かずきさんが脚本、いのうえひでのりさんが演出を務める。チケットの一般発売は12月14日から。問い合わせは博多座(092・263・5555)へ。