JTA、那覇基地イベントで機体廃材活用の小物販売 救命胴衣・紅型カバーをアップサイクル
日本航空(JAL/JL、9201)グループの日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)は12月2日、航空機で使用済みの部品などをアップサイクル(作り替え)した商品を製作したと発表した。空港売店「Coralway」を運営するJAL JTAセールス(JJS)らとライフベスト(救命胴衣)などを小物に作り替え、8日に開催される航空自衛隊のイベントで販売。収益の一部は、沖縄県内の団体への寄付を予定している。このほか、沖縄伝統の「紅型(びんがた)」を取り入れたヘッドレストカバーからも小物を製作する。 【写真】紅型カバーをアップサイクルした「がま口」 廃材のアップサイクル品は、キーホルダーやシートベルトから製作したバゲージタグなどを用意し、同社整備部門の社員が企画し手作りした。ライフベストのアップサイクル品製作は、沖縄・豊見城市のハンドメイドバッグショップ「TESHIGOTO」と、沖縄市の自立就労支援施設「希織」の2者が協力。メッセンジャーバッグとペンケースを用意する。 クラスJ座席に備える紅型ヘッドレストカバーは、ペンケースとがま口ポーチにアップサイクル。サトウキビをしぼったあとに残る繊維「バガス」を生地に使用し、浦添市のアパレルブランド「SHIMA DENIM WORKS」と共同製作した。このほか、宜野湾市の「DUNCH HAT FACTORY」とキャップ、ハットを共同製作した。 いずれも、空自那覇基地で開催されるイベント「美ら島エアフェスタ 2024」にJTAブースを出展し販売する。ブースではアップサイクル品販売のほか、子供向けの「なりきり制服フォトブース」や「しまくとぅば講座」も開催する。イベントは8日午前9時から午後3時まで。
Yusuke KOHASE