愛知で18歳選挙権シンポ 有識者が学生にアドバイス
高校生や大学生 一般市民ら約70人が参加
愛知で18歳選挙権シンポ 有識者が学生にアドバイス THEPAGE愛知
今夏の参院選で18歳選挙権が導入されるのを前に、若者と選挙を考えるシンポジウム(市民グループLink刈谷主催)がこのほど、愛知県刈谷市の同市産業振興センターで開かれた。高校生や大学生、一般市民ら約70人が参加。選挙や政治について、有識者の解説や助言を聞いた。高校生や大学生が参加するパネルディスカッションも展開。政治に関する疑問について、有識者に意見を求めるなどして、知識を深めた。
クイズを交えながらの講演など実施
18歳選挙権とは、国政選挙や地方自治体の市長などの首長、議会の選挙で投票できる年齢について、これまで20歳以上だったのが18歳以上に引き下げられること。 新たに加わる18、19歳の有権者は約240万人で、全有権者数の約2%にあたる。6月19日の改正公職選挙法の施行によるもので、7月10日投開票と有力視されている参議院議員選挙から導入される見通しとなっている。 シンポジウムは、若者の政治参加推進の活動を行うNPO法人YouthCreate代表の原田謙介さんと、元参議院議員で至学館大学学長の谷岡郁子さんが講師を務め、クイズを交えながらの講演や、参加者からの質問に答えた。
大学学長らが政治に関心を持つきっかけなどを説いた
原田さんは政治について「社会を良くしていく動きで、主役はあなた。動きには選挙で投票することも含まれる」と説明。「自分が住んでいる市の議会議事録とかがインターネット上に公開されているので、『高校』とか『就職』など、興味のあるキーワードで探してみては」と、政治に興味を持つきっかけ作りの方法を紹介した。 谷岡さんは1票の重みについて解説。「0票(投票に行かない)は無力。1票は微力だが、1000をかければ1000になり、1万、10万にもなって、社会を変える可能性を持つ。0では何ともならない」と述べた。 さらに、インターネットで谷岡さんを知ったという学生から届いた看護学校の問題に対処した経験を語り「ネットで地元の議員を検索すると、どんな問題に取り組んでいるか、どんな考えをしているのかなど分かる」とアドバイス。自分を取り巻く問題に対処してくれそうな議員を探すことも、政治に関心を持つきっかけになると説いた。