カップル成立率8割超え、メタバース婚活が好調 「顔を見ることなく選ぶのは新鮮」
奈良市が企画したインターネット上で独身男女の出会いを促進するメタバース(仮想空間)婚活が好調だ。9月に行った第1弾は17人が婚活イベントに参加し、7組14人(82・4%)のカップルが成立。その後現実でデートを行い、4組が交際を続けているという。市は第2弾を今月21日に開催する予定で、10日まで申し込みを受け付けている。 【画像でみる】奈良市のメタバース婚活のデモ画面 メタバース婚活では、直接対面せずにネット上で自身のアバター(分身)を操作してお見合いを行うことで、「内面重視の婚活が可能になる」と市は見込む。第1弾の参加者からは「顔を見ることなく気になる人を選ぶのは新鮮だった」などの感想が寄せられたという。 参加者は自身の性格を知るため、あらかじめスマートフォンのツールで適性などを診断。21日に行われる全員参加の婚活イベントで合コンや自己PRなどを行い、マッチングに成功したカップルは28日にメタバース上でデート。再度マッチングできたカップルが来年1月以降に現実でのデートを行う。 対象は市内在住・在学・在勤か将来移住を検討している20~40代の独身男女各12人。パソコンのほか、独身誓約書の提出と顔写真付き身分証明書、参加費1500円が必要。運営を委託されている一般社団法人メタバース婚活協会のホームページで参加を受け付ける。今月10日締め切りで、応募多数の場合は抽選。 また、市はイベントに先立ち、同月5日午後8時から、メタバースやビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使ったスキルアップセミナーを開催する。イベントに役立つよう、自己表現力を高めるコツなどが学べる。参加無料で同ホームページで受け付ける。