9歳で難関の第1種電気工事士に合格 石川禾奈子さん(福島県白河二小3年) 第2種取得から4カ月で再び快挙
福島県白河市の白河二小3年の石川禾奈子(かなこ)さん(9)は13日、大規模施設などの電気工事に従事できる国家資格の第1種電気工事士に合格した。8月に第2種電気工事士も取得しており、わずか4カ月間のうちに連続して快挙を成し遂げた。 第1種電気工事士は筆記と技能の両試験を突破する必要がある。試験は年2回行われ、今年は5万511人が申し込んだ。一般財団法人電気技術者試験センターによると、1万7004人が合格し、合格率は33・7%だった。資格を取得すると、500キロワット未満の高圧電流が流れる学校や商業施設などでの工事に携われる。 第2種を取得後、すぐに第1種の準備に取りかかった。西郷村の東陽電気工事社長で母の格子さん(41)や社員が挑戦を支えた。11年分の過去問を解いて知識を増やした。与えられた課題に対して図面を見ながら時間内に完成させる練習に何度も取り組んだ。 努力が実を結び、一発で難関をくぐり抜けた。格子さんは「本人に興味がないと取得できない。社内でも良い刺激になる」と目を細める。
禾奈子さんは、さらなる資格取得を目指して勉学に励むつもりだ。「社員の皆さんに追いつけるよう頑張りたい」と笑みを浮かべた。