【台湾】24年の訪台旅行者数、延べ700万人を突破
台湾交通部(交通省)観光署は6日、2024年の訪台旅行者数が12月3日に延べ700万人を超えたと発表した。 24年の訪台旅行者数は11月12日時点で23年通年の649万人を上回っていた。観光署は、12月の訪台旅行者数は「安定的な成長が続くはず」との予測を示した。 観光署によると、今年の訪台旅行者数を国・地域別に見ると、日本が約118万人で最も多かった。これに香港・マカオ(約116万人)が続いた。韓国は約90万人、米国は約60万人だった。米国市場は、航空便の新路線就航や増便などを背景に、新型コロナウイルス禍前の水準を上回っているという。 訪台客の増加を促すため、観光署は今年、インドネシアのジャカルタとインドのムンバイ、フランスのパリ、カナダのバンクーバーに、台湾の観光情報を発信する拠点を開設。今後は、今月20日にフィリピンのマニラに、来年は米シアトルやオーストラリアのシドニーにも拠点を設ける予定という。 交通部の王国材部長(交通相、当時)は今年4月、24年の訪台旅行者数について、延べ1,200万人としていた目標を延べ1,000万人に引き下げる考えを示した。中国からの訪台旅行の再開が見込めないことを理由に挙げた。10月には観光署の林信任副署長が、24年の訪台旅行者数について「750万人は問題ないはずだ」と話していた。