米ボーイング機事故で捜査着手 司法省、機体一部吹き飛び
【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は9日、アラスカ航空が運航するボーイング製小型機737―9(MAXシリーズ)の機体の一部が飛行中に吹き飛んだ1月の事故で、米司法省が捜査に乗り出したと報じた。 司法省は、事故機に乗っていた乗員や乗客の一部への事情聴取を始めた。アラスカ航空は「当社が捜査対象だとは考えていない」としており、司法省はボーイングに刑事責任があるかどうかを調べている可能性がある。 事故は1月5日に発生。西部オレゴン州ポートランドの空港を離陸後、機体側面の開口部をふさぐ窓付きの「ドアプラグ」が吹き飛んだ。運輸安全委員会(NTSB)は初期調査の結果として、固定のためのボルトが取り付けられていなかったことが原因だとの見方を示した。 同紙によると、運輸省監察官室もボーイングの製造工程を監督する連邦航空局(FAA)の担当者への事情聴取を模索している。 FAAは2月28日、ボーイングに対し、組織的な品質管理の問題を解決する行動計画を90日以内に策定し、提出するよう求めた。