日本シリーズはLG決戦になる可能性が高い【伊原春樹の「野球の真髄」】
チームを頂点に導いた巨人・原監督/写真=BBM
今季、3度目の巨人監督就任で初年度に見事、チームを頂点に導いた原辰徳監督。私は原政権2期目の2007年から10年までヘッドコーチを務め、ともに戦ったが、今季は前回と比べて“よく動く”という印象を持った。選手の入れ替えを頻繁に行い、特に投手は優勝決定時点で36人中32人起用したという。優勝マジック2で迎えた9月21日のDeNA戦(横浜)、3対2で勝利して優勝を決めたが、先発は高卒新人の戸郷翔征だったのが最たる例だ。 投手陣はエースの菅野智之が腰痛に苦しみ、1年間フルで活躍できなかったが、原監督が手を変え品を変え投手を起用して、投手力を“平均化”させたことが功を奏したといえるだろう。もちろん、15勝を挙げて最多勝を獲得しただけでなく、4敗と貯金11を稼いだ山口俊の存在も忘れてはいけない。 打線はやはり丸佳浩の加入が大きかった。三番で143試合に出場し、打率.292、27本塁打、89打点をマークしたこともさることながら、野球へ取り組む姿勢でチームに好影響を与えたことが素晴らしい。キャンプではティー打撃から全力で振り続け、さらに・・・
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週刊ベースボール