内山の挑戦者が前日計量でお騒がせトラブル!
リミットの15分ほど前に計量場に戻ってきたコラレスは、プロレスラーのようなサウナマスクと、パンツをはいたまま再度秤に乗ったが、またオーバー。結局、マスクとパンツを脱いで、なんとかクリアするというお騒がせぶりだった。 大山鳴動して鼠一匹の計量劇となったが、スポーツドリンクを飲み干したコラレスは、「体調にまったく問題ないぜ」と上機嫌でパンチを繰り出す格好をした。しかし、調整不足は明らか。すでに減量の最終手段とも言われる下剤なども使っていて、当日のスタミナ面にも不安がある。 実際、女性マネージャーは、ここまで地元メディアの取材に対して「内山とはレベルの差がある。猛獣の檻のなかに放り込むような試合」と弱気な発言をしている。 コラレスは、右手を下げる変則のサウスポースタイル。距離を使うボクサーで一撃必殺の怖さはない。内山はサウスポーが得意ではないが、コラレスの距離を潰して内側に入れば、KOチャンスが巡ってくる。加えて減量の失敗は、V12に向けての強い追い風となったが、内山は「急激に落とすと足に来るけどね。昔は僕も計量当日に動いていたこともあるし変わらない。心理的な影響はない」と、気を引き締めていた。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)