本番まであと半年！ 小学校受験で焦る親に知ってほしい、有名私立小で頻出の「遊び問題」
2児の母でありながら、現在までに2社起業。2000人以上の子どもを有名小学校合格に導いてきた実績を持ち、小学校受験専門『コノユメSCHOOL』および会員制オンラインサロン『コノユメサロン』を主催する大原英子先生に、「未来を切り開く力」を付けるための子育ての極意を教えていただく連載。今回は子どもの「遊び」について。 【写真】子ども２人が慶應幼稚舎…“コネなし合格”の保護者が語る小学校受験の真実 大原先生には、4月に発売されたフリーアナウンサー・青木裕子さんの書籍『「学びが好きな子に育つ！」 青木裕子の3歳からの子育て歳時記』でも、毎月取り組むべきおすすめの子どもの知育を執筆していただいた。本書は青木さんが実践してきた「体験」の具体例に加えて、大原先生による月々のアドバイスなどが掲載され、情報満載の一冊となっている。
本番まで、あと半年だけど「遊び」も大事
皆さんは家族で遊んでいますか。お子さんはお友達と遊んでいますか。私は小学校受験指導を行っていますが、年々遊ばない子が増えているように感じます。 「遊びは学びの宝庫」です。「もっと遊んで」と声を大にして言いたいです。しかし、小学校受験は秋が入試本番。小学校受験を目指している年長さんは、本番の試験まで残り半年になり、「そんな時間はありません」という言葉が聞こえてきそうです。 小学校受験においての「受験対策」は、必ずしも机上で勉強するということだけではありません。実は遊びも立派な小学校受験対策なのですよ。 例えば2024年度入試ではこのようなことがありました。 ---------- 慶應義塾幼稚舎 自分が描いた絵を切り、パズルのピースを作る。お友達と交換して遊ぶ。お友達が悩んでいたらヒントをあげる。 →お友達の誘い方がわからない。 →ヒントを出したことがないため、ヒントではなく答えを伝えてしまう。 ---------- ---------- 洗足学園小学校 グループでクイズを考え、クイズを出し合う。 →クイズが考えられない。 ---------- ---------- 白百合学園小学校 真ん中に置いたアヒルのおもちゃを、「キャッチ」と言われたらとり、先に取れたら勝ち(「キャベツ」「キャット」など類似した言葉で取ってはいけない)。 →普段から「譲りなさい」と言われていたため、お友達より先に手を出すことがためらわれ手を出さない。 ---------- ---------- 白百合学園小学校 面接「お父様・お母様とどのような遊びをしますか」 →幼稚園で好きな遊びは答えられたが、親と遊んだ体験を思い出せず答えられなかった ---------- 慶應義塾幼稚舎、洗足学園小学校、白百合学園小学校、どれも人気の私立小学校です。受験のための対策を万全にしてきた子どもたちが、ヒントをあげる、クイズを考える、ゲームを行う、という遊びの延長の考査でつまずいてしまうのです。 なぜこのようなことが起るのでしょうか。 私は、「遊んでいない」ということと共に「やり方を教えられすぎている」ということも原因だと思っています。
