【有馬記念】3連勝中の黄色帽子が今年も駆ける 京大競馬研の本命はジャスティンパレス
予想は私情抜きで マイナスのない馬を評価
◎ジャスティンパレス 春の天皇賞馬。今年に入ってからの充実ぶりは目を見張るものがあり、特に天皇賞(秋)は展開に恵まれたとはい、それまで使えなかった鋭い末脚で2着まできた。これには非常に驚いた。距離延長はもちろん歓迎で、2歳時に結果を出した中山コースになることもプラス。枠順の並びからおそらく1番人気になりそうで、3連覇中の5枠1番人気になることも好材料。天皇賞(秋)からの臨戦過程も良く、不利がなければ勝ち負け出来るだろう。 ◯ドウデュース 天皇賞(秋)では本命を打つもかかって大敗。叩いて良くなったジャパンCは4着と本来の力を出しており、実力は落ちていない。ジャパンC最先着スターズオンアースは枠順抽選会で厳しい枠(8枠16番)に入ったため、必然的にこの馬が繰り上がってくる。小回り自体は京都記念でクリアしており、枠も良好。ジャスティンパレスほどの勢いはないが、武豊騎手に戻って更に前進可能だ。予想とは別に単勝はしこたま買うが、更なる距離延長に課題があるため対抗まで。 ▲タイトルホルダー GⅠ・3勝馬のラストラン。有馬記念では結果が出ていないが、一昨年は枠、昨年は展開に恵まれなかったもので、あまり悲観する必要はないだろう。皐月賞2着、今年の日経賞でぶっちぎったように中山への適性は高く、距離延長も歓迎だ。今年は枠にも恵まれ、前走より状態も上がっているため本来の走りが出来そう。人気ほど実力は落ちておらず、闘志が残っていれば当然、上位に食い込める馬だ。 △シャフリヤール BCターフ3着。香港の取り消し明けでローテが狂ったことはマイナスだが、小回りのサンタアニタをこなせる馬が、中山がダメとは思えない。好枠から巻き返しを狙う。この馬ももう5歳秋、現役期間は長くは残されていないだろう。ここでもう一花咲かせたい。 ×タスティエーラ 菊花賞は完敗の2着。春の二冠が全く当てにならない結果となったが、立ち回りの巧さで馬券圏内入りは可能。枠が良くなく、能力的にまだ疑問を持っている。アタマでは信用したくない。 ×プラダリア タスティエーラの後ろから漁夫の利が狙える穴馬。両枠の並びに恵まれた。 消スターズオンアース 大外枠に入ってしまった二冠牝馬。枠克服のためには有力馬のマークが求められるが、隣の池添騎手もそうはさせまいと激しい抵抗が予想される。タスティエーラの後ろを取るために大きな労力が必要になりそうで、力を十分に発揮できないと判断した。 馬券は3連単◎◯▲→◎◯▲△→印6頭の計36点で勝負する。(文:福山) 予想印 有馬記念 ◎ジャスティンパレス ◯ドウデュース ▲タイトルホルダー △シャフリヤール ×タスティエーラ ×プラダリア ライタープロフィール 京都大学競馬研究会 25年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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