新車価格1870万円! オーテック・ザガート・ステルビオを『オーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティング2023』で見た!
オーテック・ザガート・ステルビオとは?
「ステルヴィオ」というクルマは、今ではすっかりアルファロメオのSUVで通っているが、その約30年近く前にオーテックとザガートが共同で開発・発売した高級グランツーリスモがあったことを覚えている読者はいるだろうか? 【画像】独特なフェンダーミラーなどオーテック・ザガート・ステルヴィオのディティールをチェック! そのデビューは1989年3月のジュネーブモーターショー。オーテックジャパンが1986年の設立以来開発に取り組んできた高級グランツーリスモを、イタリアのカロッツェリア・ザガート車と共同開発を発表し、同ショーのザガートブースに参考出品された。 ベースは日産のF31型レパードで、レパードのシャシーにハンドメイドのアルミ製ボディを架装。ボンネットフードはカーボン製とした。 エンジンはVG30DET型3.0L V型6気筒DOHC24バルブターボを改良したものを搭載。280ps/6000rpmと41.0kgm/2800rpmの出力とトルクを発揮している。トランスミッションは4速ATのみの設定となっていた。フロント:ストラット/リヤ:セミトレーリングアームの四輪独立サスペンションもレパードに準じる形式だ。 「手作りでしか表現できない個性豊かなスタイルをもった高性能・高級グランツーリスモ」(発表時リリース資料)が開発コンセプトだけに、スタイルだけでなくインテリアにも力が注ぎ込まれている。 やはりレパードをベースとしつつも全面本革とベロア張りを施し、ステアリングも専用品が装着された。さらにシートもイタリア製の本革シートを採用(そのためレパードの中折れ式助手席シート「パートナーコンフォタブルシート」はなし)。 ジュネーブショーでの参考出品後、1989年10月に販売開始。価格は1870万円。ハンドメイドに近いとはいえ、バブルらしい強気な価格設定だ。その価格もあってか、生産台数は当初203台と発表されていたが、実際の生産台数や販売台数ははっきりとわからない。一説には100台を超える程度で、それが世界全体なのか日本での販売台数なのかも不明だ。いずれにせよ、かなり貴重なクルマだし、一体何台が残っているのだろうか?
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