トップパフォーマンス ラグジュアリーモデルの新型「メルセデスAMG GTクーペ」が日本デビュー
2シーターだけでなく、2+2 仕様の可倒式リアシートを用意
インテリアのコンセプトは「ハイパーアナログ」。航空機からインスパイアされた左右対称のダッシュボードはこれまで通りだが、11.9 インチの縦型メディアディスプレイと12.3インチのデジタルコックピットディスプレイ目を引く。 シートは、AMG 専用のスポーツシート(ナッパレザー)を標準装備。シート ベンチレーターとヒーター(運転席・助手席)やマルチコントロールシートバック(運転席・助手席)も備えている。シートカラーは標準内装で 4 色、オプション内装(ダイヤモンドステッチ入)で 3 色から選択することができる。 また、よりレーシーなAMG パフォーマンスシートのオプション設定もある。 またこれまでは2シーターだけだったが、新型では可倒式リアシートを備えた4名乗車可能な 2+2 仕様もオプションで用意された。 リアシートを倒せばラゲッジルームを最大 675L(2シーター仕様は321L)まで拡大することができる。
エンジンは最高出力585psの4L V8ツインターボでAMG 4MATIC+を初採用
搭載されるエンジンは、4L V 8ツインターボ(M177)。 最高出力 585ps (430kW)、最大トルク 800Nm という圧倒的なパフォーマンスの持ち主だ。 ちなみにこの エンジンは、Sクラスや Gクラスなどの「63」モデルにも搭載されている。 新型GT クーペへの搭載にあたり、新たなオイルパンや搭載位置を変更したインタークーラー、アクティブクランクケースベンチレーションなど、数多くの改良が施されたという。また、3系統の冷却システムを搭載。エンジン本体及びターボチャージャー用、トランスミッション、エンジンコントロールユニット及びインタークーラー用、エンジンオイル用に備えられた各システムが、ハードなサーキット走行時においてもドライブトレインを常に最適な温度を保ってくれるという。 組み合わされるトランスミッションは、AMGスピードシフト MCT(9速AT)。一般的なトルクコンバータに代わり、湿式多板クラッチを採用した設計で、軽量かつ低慣性で優れたレスポンスが期待できる。ちなみに、0→100km/hまでは3.2秒で駆け抜けることができる。 駆動システムは先代の後輪駆動に対して、新型では前後トルク配分の連続可変( 50:50~0:100 )の間で連続可変が可能な4WDシステム「AMG 4MATIC+」を搭載。これは「メルセデスAMG GT クーペ」では初採用となる。 さらに軽量なアルミニウム複合シャシにより最大限の剛性を生み出す新開発のボディシェルの採用ともども、ダイナミックな走りへの貢献が大いに期待できそうだ。
メルセデスAMG GT63 4MATIC+ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4730×1985×1355mm ●ホイールベース:2700mm ●車両重量:1940kg ●エンジン:V8DOHCツインターボ ●総排気量:3982cc ●最高出力:430kW(585ps)/5500-6500rpm ●最大トルク:800Nm/2500-5000rpm ●トランスミッション:9速AT ●駆動方式:4WD ●燃料・タンク容量:プレミアム・70L ●タイヤサイズ:前295/30R21、後305/30R21 ●車両価格(税込):2750万円
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