【全文掲載】決勝戦前に聴いた曲は尾崎豊『僕が僕であるために』18歳小田凱人が金 車いすテニス試合後コメント・後編──パリ・パラリンピック第11日
尾崎豊を聴かない日はない
アルフィーは僕が小学生の時に、誰も僕のことを知らない中で隣で練習していて、彼が三木(拓也)さんと練習していて、「三木、あの右側の子を呼んでよ」と言ったんです。僕は英語をしゃべれないので、三木さんに呼ばれて行って、アルフィーと初めて会いました。「あ、アルフィー」だと思って練習したのをすごく覚えています。 そういう人たちが隣にいて、僕が真ん中にいるなんて、なんと言ったらいいのか……という感じでした。 ──国歌が流れたとき、涙を流しているように見えましたが。 日の丸の国旗が上がっていくのを見て、選手ですけど、普通にお客さんとして観てる感じで、「うわーっ」と。選手という目線ではなく、単純に国歌が流れて、日本の国旗が真ん中にあるのを見て、「やったな」みたいな感じです。 ──それまでは泣いていませんでしたか? いえ、そんなことはないですよ。終わった後も、(メダルセレモニー前に)控えている時にも泣いていました(笑) ──今日も尾崎豊を聞いたのでしょうか。 もちろんです。聴かない日はないですね(笑)。朝起きてから聴きました。 ──曲名は。 『僕が僕であるために』です。