爆風スランプ、ZIGGY、レベッカ、聖飢魔II…なぜ? 80~90年代バンドブームが令和に再び
今年の夏フェスで最も話題を集めたバンドと言えば、やはり、サザンオールスターズであろう。最後の夏フェス出演と宣言した上で、茨城県の国営ひたち海浜公園で開催された「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」最終日の大トリで出演したサザンは、100分という異例の持ち時間の中にヒット曲を詰め込み、圧巻のパフォーマンスを披露。チケットは早々にソールドアウトとなり、全国の映画館でもライブビューイングが行われ、大人な音楽ファン達を熱狂させた。 【写真】爆風スランプのあの名曲からインスパイアされた映画も来年公開予定 一方で、千葉県の蘇我スポーツ公園で行われた「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」や同じく千葉県のZOZOマリンスタジアムと幕張メッセで行われた「SUMMER SONIC」には、今をときめく櫻坂46やFRUITS ZIPPERといった女性アイドルグループ、BE:FIRSTやNumber_iといったボーイズグループらが多数出演したことなどにより、大人な音楽ファンの足をフェスから遠ざけてしまったのではないだろうか。 そんな中、日本の音楽シーンでは、本当に今が2024年なのか?令和なのか?と疑いたくなるような驚きの現象も起こっている。80年代~90年代にかけて、邦楽ファンを熱くさせてきたロックバンドが今なお現役で、そして、精力的に活動し続けているのだ。ライブハウスやコンサートホールに足を運ぶことが少なくなってしまったアラフィフ世代のかつての邦楽ファンにこそ、今のこの動きを知ってほしい。今回はそんな思いで、あの頃の“バンドブームのバンドの今”に注目してまとめてみた。 まずは、ZIGGY。現在の正式メンバーはボーカルの森重樹一のみだが、今でも精力的に活動を続けている。今年4月には結成40周年を記念したベストアルバムをリリース。さらに、10月にはニューアルバムをリリースし、全国ライブハウスツアーもスタートする。それと並行して、当時のバンドファンにはたまらないイベントも企画されているのだが、ナント、LINDBERGとの対バンライブを開催するのだ。 会場はEX THEATER ROPPONGI。タイトルは「今すぐGLORIA」。ZIGGYとLINDBERGのツーマンライブが観られて、「GLORIA」と「今すぐKiss Me」が生で聴けるなんて…。想像しただけで青春時代を思い出してときめいてしまう大人達も多いことだろう。改めて言うが、これは、2024年10月14日の出来事である。 続いて、ダイアモンド☆ユカイ率いるRED WARRIORS。同日10月14日に、LINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)でワンマンライブを開催するのだが、チケットは既にソールドアウト。こちらも「バラとワイン」や「ルシアン・ヒルの上で」が生で聴けるかもしれないと思うとワクワクが止まらないのではないだろうか。六本木ではZIGGYとLINDBERGが対バンライブを行い、同日、渋谷ではRED WARRIORSがワンマンライブを開催し、チケットはソールドアウト。何度でも言うが、2024年10月の出来事だ。