【揺れる性】男性を好きになり、手術までして女になったのに…40歳”男性”が打ち明ける想定外の結論
男性として生まれ育ったユリカさん(40歳)。手術までして「女性」になったが……
ユリカさん(40歳・仮名)は、男性として生まれ育った。だが20歳のころ、ある男性を好きになった。彼への思いが募る中、女性として彼に愛されたいと願うようになっていく。 「彼はバイセクシャルだったんです。でもきみのことは女として愛したいと言われて。私もそう思っていたので、一気に手術へと突っ走ってしまいました」 どうしても女になる。そう決めて手術とホルモン療法を決行した。そしてようやく「女」になったとき、彼は去って行った。 「ごめん、他の女性とつきあっていて、彼女が妊娠したんだ。その人と結婚するからって。絶望しました。私は見た目がどんなに女であっても、どうがんばっても妊娠はできない。何度も自殺を図ったけど死ねなかった」 「その後、気づいたんです。私が男性を好きなのは事実だけど、女として愛されたかったわけではなく、男として同性を愛したかったのだ、と。彼のことが好きなあまり突っ走ってしまったけど、取り返しのつかないことをした。自分の気持ちがどこにあるのかを、もっと時間をかけて考えればよかったのに」 ユリカさんは戸籍を変えてはいないが、見た目は完全に女性である。ただ、本人は女性であることが「苦痛とまではいかないが違和感がある」という。 「ホルモン治療でうつ状態になる人も多い。ゆっくりじっくり考えて、どうしても他に道はないと思ってから性別変更をするべきだと私は思っています。今じゃ笑い話にもしているけど、落ち込んだときなど、人生失敗したなと感じるので……」 後編はカナコさん(49歳)のケース〈まさか自分が! 平凡な主婦が、46歳で初めて女性を激しく愛してしまった果てに〉を取り上げる。
亀山早苗