FC LAVIDAの新たな才能。U-15日本代表候補CB笠原慶多がスピード活かし、ライバルや高校生の攻撃を封鎖
3日午前、U-15日本代表候補はチーム青、チーム緑、チーム白の3チームに分かれ、尚志高を含めた計4チームでリーグ戦(1本25分)を行った。チーム青は尚志に1-0で勝利するなど、午前中の3試合を2勝1分。中でもCB笠原慶多(FC LAVIDA)がスピードを活かしたカバーリングなど守備能力の高さを発揮していた。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 尚志戦は「何回も攻め込まれて、本当に危ないシーンがあって、何とか守れました」と苦笑い。また、普段に比べると、止める・蹴る、判断の質を上げることができなかったことを悔しがる。それでも、相手を止め切ることに関しては、「いつも通りにできたことも多かったです」。強い思いを持って臨んだ代表候補合宿で力を示している。 笠原は7月のU-15日本代表ウズベキスタン遠征で年代別日本代表初招集。だが、怪我による辞退で国際経験を積むことができなかった。「今回はやろうと思いました」という思いを表現。この日午後の尚志戦でも、自陣でのインターセプトや思い切り良くボールを運んでから縦パスを通すなどアピールした。 所属するFC LAVIDA(埼玉)では今年、Jクラブアカデミーを押しのけて関東クラブユース選手権(U-15)大会2連覇。日本クラブユース選手権(U-15)でも8強入りした。インターハイで初優勝した昌平高の育成組織でもある強豪クラブで、笠原は成長したという。「LAVIDA来て、結構足元がついて。みんな足元上手くて、それで守備も上手くなった」と自己分析。176cm、62kgと特別なサイズこそないものの、抜群のスピード、攻撃性能の高さも備える笠原について、すでに数々の先輩DF超えを期待する声もあるほどだ。 笠原は意識する選手としてFC LAVIDAの先輩CB津久井佳祐(昌平高→鹿島)の名を挙げる。「(FC LAVIDA監督の)村松さんが高校入ってから凄く伸びたと。チームを凄いまとめられてて、そういうキャプテンシーみたいなところはやっぱ学んでいきたいです」。笠原は今回のU-15代表候補合宿で、津久井と比べて不足しているという課題の克服を掲げている。 「あんまチームとかで声掛けがなくて、(チームのコーチングスタッフたちからも)心配されている。そこ(声がけやリーダーシップ)は今回の目標でもあります。(もっと)中心的な存在になりたいです」と笠原。今回のU-15代表候補合宿に参加したことで、「日本を背負いたいっていうのは、正直ここに来て芽生えました」と明かす。近年、Jリーガーや年代別日本代表など次々とタレントを輩出しているFC LAVIDAの新たな才能。代表の中心選手になるために課題を克服しながら成長を続ける。