2025年度に全線が開通する予定の国道2号笠岡バイパスで盛り土が変形し、工事が中断している問題です。11日、有識者による検討会が原因は、「想定外の地盤の弱さ」だと結論付けました。 【写真】ボーリングで採取した試料を見る専門家ら

盛り土に亀裂や段差が生じた笠岡バイパスの工事現場　１月　提供：岡山国道事務所

　国道2号笠岡バイパスは笠岡市西大島新田から茂平までの7.6kmを結ぶ道路で、2025年度の全線開通に向けて工事が進められていました。 　しかし、2024年1月、盛り土に最大で約1.5mの段差などが見つかり工事が中断しています。 　11日大学教授らによる対策検討会のメンバーが現地を確認しました。そして干拓地のため、地盤が軟弱であったことと近くに川が流れていることが盛り土の変形につながったと結論付けました。 　岡山国道事務所は、検討会の意見を踏まえて対策工事を行うとしていて、開通時期についても見直す可能性があるとしています。 （岡山大学学術研究院／西山哲 教授） 「想定外の地盤の弱さ、我々も含めて見落としたところがあった。二度とこういうことが起きないように慎重にやった上でないと工事の再開は難しい」