ヘタフェ、Rマドリードの若きトルコ代表MFギュレルの期限付き移籍を希望
ヘタフェが来季に向け、レアル・マドリードに所属するトルコ代表MFギュレル(19)の期限付き移籍を希望していると、スペイン紙アス電子版が5日に報じた。 ヘタフェのアンヘル・トーレス会長は5日、毎年この時期の恒例となっているRマドリードのオフィス訪問を実施した。その際、Rマドリードのゼネラルディレクターを務めるホセ・アンヘル・サンチェスとミーティングを行い、来季貸出してほしい選手のリストを提出したとのこと。そのトップにギュレルを挙げているという。 ヘタフェがギュレルの期限付き移籍を求める理由は、グリーンウッドの期限付き移籍期間が終了し、保有元のマンチェスター・ユナイテッドに戻ったためだ。マンチェスター・ユナイテッドはそのままグリーンウッドを売却する予定だが、移籍金は4000万ユーロ(約68億円)5000万ユーロ(約85億円)と見積もられており、とてもヘタフェが支払える金額ではない。 しかし、当然のことながら、短時間の出場で眩い光を放ったギュレルを他のクラブが放っておくわけがない。同紙によると、ヘタフェに加え、スペイン国内ではレアル・ソシエダード、セビリア、ラス・パルマス、マジョルカ、国外ではミラン、ライプチヒ、古巣のフェネルバフチェが期限付き移籍での獲得を希望しているという。 ギュレルは昨夏、移籍金2000万ユーロ(約34億円)+出来高1000万ユーロ(約17億円)でフェネルバフチェからRマドリードに加入した。しかし、その直後から度重なるけがに苦しめられ、デビューは今年1月の国王杯まで待たなければならなかった。それ以降、素晴らしい高い技術力で存在感を高め、今季を公式戦12試合出場6得点、73分ごとに1ゴールという驚異の決定力を示して終了した。 Rマドリードでは来季、フランス代表FWエムバペやブラジル代表FWエンドリッキが加わり、攻撃陣が今季以上に強化されるため、ギュレルがレギュラーになれる可能性は非常に低い。その一方、ヘタフェは攻撃の中心だったグリーンウッドが抜け、その代役としてギュレルを中心にチーム作りを行う可能性があると同紙は伝えている。 Rマドリードのアンチェロッティ監督はシーズン中、ギュレルを来季も自分の手元に置くことを明言していた。そのため、武者修行に出すかどうかは今後のクラブ内での決定に委ねられることになるだろう。(高橋智行通信員)