十島村営船「フェリーとしま2」 4月にも運航再開へ 火災で運休中、修繕作業進む
昨年末に起きた火災で運休中の十島村営船「フェリーとしま2」(1953トン)が、早ければ4月中にも運航を再開できる見通しであることが20日、分かった。としま2は現在、鹿児島市の鹿児島港本港区南ふ頭に停泊中で、民間業者や乗組員が機関室で修繕作業を続けている。 【写真】停泊中の「フェリーとしま2」を出る作業員=20日、鹿児島市本港新町
村によると、機関室内のすすの除去が23日に完了する予定。火災で溶けた電気配線の撤去と張り替えを行い、作業が順調に進めば、3月中旬には運航再開の日程が決まる見込み。その後は試運転や九州運輸局鹿児島運輸支局の認可を経て、正式な再開となる。 運休中、旅客は代替船「フェリーみしま」(1859トン)や、高速船「ななしま2」(19トン)などでの島間輸送で移動。3月には期間限定で東京都からの代替船「あおがしま丸」(460トン)の運航も計画。貨物は民間貨物船の臨時運航に頼っている。 肥後正司村長は「一刻も早い復旧に向け尽力し続ける。再開までの間は、村民の足となる代替船の確保にも引き続き努めたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島