日本インカレ男子3000m障害に出場した村尾雄己（右）と浦田優斗

陸上・日本学生対校選手権最終日（22日、神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu）男子3000メートル障害は順大の村尾雄己（3年）が8分34秒83で2連覇を飾った。中大の浦田優斗（4年）が8分35秒09で2位、順大の山崎颯（3年）が8分50秒42で3位に入った。浦田は村尾の後ろで冷静にレースを進め、残り300メートル付近で仕掛ける見せ場も作り、「ラスト勝負で負けたのは悔しいが今までの自分の状態を考えると合格点をあげてもいい」と評価した。 今年1月の箱根駅伝では6区区間5位。山下りのダメージは大きく、2月ごろまでほぼ練習できなかったという。そこから急ピッチで5月の関東学生対校選手権（関東インカレ）に向けて仕上げたものの、結果はまさかの予選落ち。「帰ってからすごく寒気がしてきて、次の日も発熱があって病院にいったらコロナという診断が出た」と再び足止めを食らい、「大事なレースの時に感染症になっているのは論外。踏んだり蹴ったり。自分のせいだがかみ合わなかった」と浦田。 今季、中大は箱根駅伝予選会（10月19日）からスタートし、全日本大学駅伝（11月3日）に挑む。浦田は前半シーズンの出遅れもあり、箱根予選会に向けた練習よりも10月までは全日本や1万メートルに向けて調整し、以降箱根を目指してスタミナを強化していく予定。大学生活最後の箱根に向け、「箱根では6区ならば絶対区間賞が目標だが、下りがいけそうな選手がほかにもいる。自分の目標としては復路のどこでも区間賞を取れるように準備をしていきたい」と目標を語った。