大雨 岡山県内でJRダイヤ乱れる 気象台、土砂災害への注意呼びかけ
中国地方は1日、梅雨前線や湿った空気の影響で広範囲にわたり大雨となった。岡山県内では、列車が一部区間で始発から運転を見合わせるなどダイヤが大幅に乱れ、通勤、通学の足に影響した。 岡山地方気象台の観測によると、同日午後7時までの24時間降水量は、美咲町87・0ミリ▽笠岡市85・5ミリ▽真庭市久世79・5ミリ▽津山市73・0ミリ▽倉敷市53・0ミリ▽岡山市中心部33・5ミリ―など。倉敷、笠岡、浅口市、里庄町の4市町には大雨や洪水の警報が発令された。 県危機管理課がまとめた県内の被害状況では、住宅の床上浸水が浅口市で1棟。床下浸水が浅口市で5棟、笠岡市で3棟の計8棟あった。笠岡市では冠水した市道で乗用車が立ち往生し、運転していた50代女性が消防に救助された。けがはなかった。 JRは県内を走る姫新線津山―新見間、芸備線新見―三次間で終日運転を取りやめた。山陽線でも一時、岡山―金光間で折り返し運転を行った。 県内で2日に予想される1時間降水量は多い所で30ミリ、同日午後6時までの24時間降水量は多い所で南部80ミリ、北部100ミリ。岡山地方気象台は「2日の明け方から昼前にかけて雷を伴った激しい雨が降る恐れがある」として河川の増水や土砂災害への注意を呼びかけている。 ◇ 福山市内では住宅2棟が床下浸水。民家裏の斜面が崩れるなど6カ所で土砂崩れが発生した。公立小中は11校が休校になった。人的被害はないという。