【神宮大会】指揮官が横浜高打線の四番を託したくなる気持ちも十分理解できる1年生スラッガー・小野舜友
左打者では筒香嘉智が理想像
愛知県出身。小学6年時には中日Jr.でプレーし、中学時代に在籍した東海中央ボーイズでは全国大会優勝を経験。「村田(浩明)監督が熱くて、自分たちのことを最優先に考えてくれる。村田監督の下で野球をやりたい」と、神奈川で白球を追う決意を固めた。入学から約8カ月。名門校でプレーする重みがある。 「伝統のある高校に入って、レベルの高さを感じ、求められるものも高くなる。ただ、過去の実績を追い越していかないと、新たな伝統は作れない。自分たちが作っていきたい」 27年ぶりに明治神宮大会を制しても、浮かれる様子はまったく見られない。 「明治神宮大会は終わり、(来年1月の選出が有力視される)センバツに向けて取り組んでいく期間に入る。もう2ランク、3ランクレベルアップしないといけない。今すぐ、センバツに向けて切り替えて、チームとしてやるべきことを明確にしていく」 投手で好きなタイプは横浜高の3学年上の先輩・杉山遙希(西武)。ほかにはカブス・今永昇太、オリックス・宮城大弥、中日・大野雄大にあこがれる。左打者では横浜高のレジェンドであるDeNA・筒香嘉智が理想像だ。 「まだまだ、手に届くような存在でもありませんが、努力していきたい。チームを勝たせる1本。任された場面で、仕事をしたいです」 村田監督は学年に関係なく、あくまでも実力主義でレギュラーを決める方針がある。小野の発言の一つひとつからは、とても1年生とは思えない覚悟と責任を感じた。指揮官が名門・横浜高校打線の「顔」となる、四番を託したくなる気持ちも、十分に理解できた。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール