ガッカリ…? 日本代表、アピールに失敗した選手(4)一体どうしたのか…。常連メンバーが露呈した脆さ
日本代表は、FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)でインドネシア代表と中国代表に勝利した。3月のバーレーン代表戦に勝利すれば、史上最速でのW杯出場が決まる状況となったが、11月シリーズは不安も残る内容となった。今回はこの2試合で本来の力を発揮できなかった選手をピックアップして紹介する。
DF:板倉滉(いたくら・こう) 生年月日:1997年1月27日 所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ) インドネシア代表戦:フル出場 中国代表戦:フル出場 サッカー日本代表の常連である板倉滉は、中国代表戦で約3年ぶりとなる代表での得点を決めた。しかし、全体的にはアピールに成功したとは言いがたい内容だった。 11月シリーズの日本代表は、冨安健洋、伊藤洋輝、谷口彰悟などセンターバック(CB)の主力が不在だった。その中で板倉は、ディフェンスリーダーとして3バックのセンターとして2試合ともフル出場。しかし、肝心の守備で不安定な場面が見られたのは痛手だった。 板倉といえば、AFCアジアカップカタール2023の準々決勝イラン代表戦で決勝点につながるPKを献上したことが記憶に新しい。コンディションが万全ではなく最後までパフォーマンスが安定しなかった板倉は、悔しさの残る大会となった。 その悔しさをバネに、所属するドイツのボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)で活躍。今シーズンはクラブで唯一全試合フル出場を続けているところで、その成長ぶりを11月シリーズで見せたかったが、インドネシア代表戦では橋岡大樹と、中国代表戦では瀬古歩夢との連係がかみ合わず、危険なシーンが何度も生じた。 板倉にとって難しかったのは、3バックの中央での起用だった。左右で対人守備とビルドアップに専念できれば、普段のようにプレーできた可能性は十分にあるが、今回は森保ジャパンでのプレー経験が浅いパートナーを動かさなければいけない立場だった。普段の「奪いに行く」積極的な守備よりも「カバーリング」に比重を置く必要があり、プレーの質が影響を受けた。 こうした状況下でも期待された役割を十分に果たせなかったのは事実であり、谷口ら他の常連CBとの差が浮き彫りになった。
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