台湾河口侵入で逮捕の男は元中国海軍大佐、防衛能力偵察も=当局者
Ben Blanchard [台北 11日 ロイター] - 台湾当局者は11日、台北市街に通じる淡水河の河口にボートで不法侵入し逮捕された男について、元中国海軍大佐だと明らかにし、台湾の防衛能力を探っていた可能性があると指摘した。 男は台湾海巡署(海上保安庁に相当)が9日に逮捕した。 海巡署を運営する海洋委員会の管碧玲主任委員は、過去1年ほどで同様の事案が18件あり、大半は台湾が実効支配する中国沿岸付近の島に関連するものだと説明。 「過去の事案を踏まえると、(台湾がこうした船を発見する能力を)試している可能性を排除できない」と述べた。 一方、顧立雄国防部長(国防相)は今回の事案について、中国による「グレーゾーン」戦術の一例の可能性があるとし、「常に警戒を維持する必要があり、対抗措置を取る可能性も排除できない」と述べた。