自民、比例復活2回で名簿下位に 次期衆院選で基本方針了承 小選挙区当選への活動強化
自民党は15日の総務会で、次期衆院選に向けた支部長選任の基本方針を了承した。小選挙区で2回連続で敗れ、比例代表で復活当選した現職に関しては、原則として比例名簿の下位に登載する方針を盛り込んだ。先の衆院選での大敗を受け、小選挙区での当選に向けて議員の活動を強化する狙いがあるとみられる。 【自民党内の衆院勢力図】衆院選で変化…最大勢力は麻生派に、旧安倍派は第5勢力へ後退 小選挙区との重複立候補は、同一順位とすることが通例となっている。自民は比例復活が2回以上続く議員については、原則として比例代表との重複立候補を認めていないが、都道府県連の意向など選挙区情勢を踏まえて容認してきた。 ただ、党内には比例での復活当選を重ねる議員に対し「小選挙区で落ちたのに比例で復活するということは、有権者に分かりにくい。重複立候補はやめた方がいい」(党幹部)などと厳しい声も上がっている。 鈴木俊一総務会長は15日の記者会見で、今回の方針について「現実を踏まえ、あえて下位にランクすることで、より実効性のある形を目指したと理解している」と述べた。