アップルのWWDCをウォール街は高く評価…各社の見解を紹介しよう(海外)
ウォール街は、アップルの「WWDC」に間違いなく感銘を受けている。 OpenAIとの統合、より対話的な「Siri」、プライバシーの重視が今回のハイライトだった。 アナリストは、AI機能によって「iPhone 16」と「iPhone 17」のアップグレードサイクルが大幅に促進されると予測している。 2024年6月5日に開催されたアップル(Apple)の開発者向けカンファレンス「WWDC」で発表されたAI機能は、アップルの株価が2%下落したことから投資家の印象には残らなかったようだが、ウォール街には大きな感銘を与えた。 より対話的になった「Siri」、OpenAIとの統合、プライバシーの重視は、アップル製品の販売を長期的に押し上げるだろうとアナリストは述べている。 シティのアナリストは「史上最高のWWDCだった」と述べ、ハードウェア製品へのAIの統合によって、ここ2年近く横ばいだったアップルの成長が加速する可能性があるというウォール街の見解を簡潔にまとめた。 今回のWWDCについて、ウォール街の見解を紹介しよう。
ゴールドマンサックス:「アップグレード需要の促進につながる」
WWDCでのソフトウェアに関する発表によると、新しいAI機能は「iPhone 15」か、「M1」以上のチップを搭載する「Mac」だけに対応するため、ハードウェアの販売を促進するだろうとゴールドマンサックス(Goldman Sachs)のアナリストであるマイケル・ング(Michael Ng)が述べている。 「今回の発表の財務的な意味合いの大きさに期待する。製品はアップグレード需要を促進する機能を備えていおり、将来的にはより直接的なAIの収益化の機会となるほか、有料のChatGPTアカウントを持つユーザーをアップルアカウントにリンクできるようにすることで、コンピューティングコストの軽減にもつながると考えられるからだ」 ゴールドマンサックスはアップルへの投資判断を「買い」とし、目標株価を238ドルとした。