料理家・和田明日香さんも実践!魚と野菜の「フードシナジー」で栄養アップする3つのポイント
先日、『万城シーズニングパートナーズ』による「魚と野菜 フードシナジーシンポジウム2024」が開催され、今注目されている、食べ合わせにより栄養がパワーアップする「フードシナジー」として魚と野菜の組み合わせが紹介されました。 【画像5枚】食べ合わせにより栄養がパワーアップする「フードシナジー」。魚×野菜のフードシナジーのポイントを画像で解説! 料理家、食育インストラクターの和田明日香さんに、子育て世代にぜひ参考にしてほしい、魚と野菜の「フードシナジー」についてお話を聞きました。
和田明日香さんに聞く「食卓にフードシナジーを取り入れるコツ」
♦️和田さんが実践している「フードシナジー」とは? 和田さんはこれまで「フードシナジー」という言葉をご存じだったのでしょうか? 「『フードシナジー』なんてかっこいい言葉は知らなかったですが、いろいろな食材を組み合わせた方が食感にバラエティが出ますし、淡泊な味のお魚にしっかりした味のものを合わせると、どっちもおいしく食べることができます。 お肉ばっかり、お魚ばっかりにならないように、野菜も摂れる献立を考えて作っているので、意識するまでもなく当たり前のこととしてやってきたことが『フードシナジー』だったということを改めて知りました」(以下「」内、和田明日香さん) ♦️毎日の食卓に「フードシナジー」を取り入れるコツは? 「フードシナジー」とは、健康に繋がる食材の食べ合わせと言えます。和田さんは、日々どのように献立を考えているのでしょうか? わかりやすいポイントがあれば教えてください。 「今日何作ろうかなって考えるのってすごくストレスですよね。『フードシナジー』とか難しいことを考えずに、まずは料理家の考えたレシピを参考にしてみてはいかがでしょう。 料理家のみなさんはおいしさや栄養の組み合わせを考えレシピを提案されているので、レシピを参考にしてもらえることが一番簡単で、私たち料理家にとってもうれしいことです。 家にある食材で作るときに『フードシナジー』を考えるのは難しいですが、いくつかのポイントを押さえるとわかりやすいと思います。 1つめのポイントは色。食材の相性の良さを判断する目安のひとつが食材の色で、同じ色同士だと味が合い、栄養的にも相乗効果が高いと言われています。例えばトマトと赤身のカツオの組み合わせ。私もカツオのお刺身とトマトを合わせてサラダ感覚でよく食べます。 サラダに魚は使いにくいと思われがちですが、お寿司屋さんにあるような海鮮サラダをイメージしてください。レタスやキュウリ、トマトの上にお刺身の端っこみたいなものとか、ホタテとかトビコがのっていますよね。ベーコンやハムを入れるのと同じ感覚でお刺身とかマリネしたものを入れてもいいと思いますし、サラダに使いやすいツナだってお魚なので、もっと軽く考えて組み合わせてみるといいかもしれません」 「2つめのポイントは、淡泊な味のお魚を野菜の味で補うということ。火を通し過ぎるとパサパサになるけど、長く火を通さないと味がしみないというように、お魚は火の通し加減が難しいという声をよく聞きます。 魚は淡白な味のものだと考えて、キャベツとか香味野菜などを合わせることでお魚の味を補えば、火の通し方もそんなにストレスなくできるのかなと思います」 「3つめのポイントはお魚のくさみ対策。私も先日ブリ大根の写真をアップしたんですが“ブリ大根は臭くて食べられないです”みたいな返事がいっぱい来ちゃって、どんな作り方しているの?と心配になりました(笑)。 確かにくさみが原因でお魚が敬遠されていることも多いので、だったらくさみを消してあげればいい。私は薬味が大好きなので、ニンニクとか生姜とか、とにかく薬味をたくさん合わせています。 また、酸味はお魚のくさみを消してくれるので、南蛮漬けのような酸っぱいお料理にしちゃうのも手です」 シンプルだけど、わかりやすいポイントですね! 「レパートリーがなくって……という方が本当に多いんですが、もっと簡単に考えてもらっていいんじゃないかなと思います。 例えば、ちゃんちゃん焼きも、鮭じゃなくてもタラやブリなど魚の種類を変えてもいいし、キャベツの代わりに冬は白菜やブロッコリーにしてみるとか、野菜の種類を変えるだけでも何通りもレパートリーを増やしていけます。 3つのポイントをとりあえず頭に入れて、これぞという味付けを持っていれば、使う食材を変えるだけで料理はまったく別の顔になっていきますよ」