ネットで話題 長野の警察署の「イケメン・キャラ」誕生の経緯
ネット上で、ある「警察官」が話題になっている。湾岸署の青島刑事でも、特命係の杉下右京でもない。長野県の警察署のイメージキャラクターのことだ。とは言っても、いま流行りのゆるキャラでもない。女性漫画家による、いわゆる「ニ次元」キャラクターだ。
なぜイケメンキャラ?
これは長野県にある長野中央署のイメージキャラクターで、地元出身の少女漫画家、唐花見コウ(からけみ・こう)さんによるもの。同署に勤務する2人の男性警官という設定で、今どきイケメン風の穂刈士朗(ほかり・しろう=26歳)と、メガネをかけ、知的で優しげな手塚衛(てづか・まもる=42歳)いう名前がつけられている。12月1日に発表され、13日には同署のホームページ上で4コマ漫画が発表された。 同署によると、犯罪抑止や交通事故防止の啓発効果を高めるためにキャラクターを検討していたところ、長野県の渋温泉や小川村を舞台にした少女漫画を描いていた唐花見さんと知り合いの署員がいて、作成を打診したことがきっかけ。イメージキャラクターというと、ゆるキャラのイメージが強いが、長野県警が既に雷鳥をモチーフにしたゆるキャラ「ライポくん」を採用しているので、それに配慮した。
2人の関係は?
ネット上では、2人の親しげな関係性などに関心が寄せられているが、同署によると、家族構成や階級などの人物設定は、すべて唐花見さんに一任しているという。また、2人のモデルが同署にいるのでは、という憶測もあるが、そんな署員はいないようで、「あんな髪の長い警官はいないねえ」(同署)と笑っていた。ただ、当初は女性警官が登場する構想もあったので「いずれ登場するかも」(同署)という。
当初は署内でも効果を疑問視する声があったが、「古い警察官の考え方より、今の売れっ子漫画家さんに任せた方がいいのでは」という結論になった。このキャラクターはネット上でも話題になり「萌える」などと評判は上々。地元マスコミをはじめ、在京マスコミの取材も増え、広報的にも一定の手応えを感じている。