60回目、歓喜高らか 富山市で「第九」
「第九交響曲 歓喜の夕べ2024」が21日、富山市のオーバード・ホール大ホールで開かれた。第60回の節目を迎えた年の瀬の公演に約350人の合唱団が出演し、「歓喜の歌」を高らかに歌い上げた。北日本新聞創刊140周年記念事業。 合唱団は県合唱連盟のメンバーと一般公募の愛好者で構成。指揮は山下一史さん(東京)が務め、管弦楽は金山茂人さん(立山町出身)が最高顧問を務める東京交響楽団が担った。ソリストに平井香織さん(ソプラノ、富山市出身)、金子美香さん(メゾソプラノ)、澤武紀行さん(テノール、射水市出身)、小林大祐さん(バリトン、富山市出身)を迎えた。 交響合唱組曲「富山に伝わる三つの民謡」より「むぎや」で幕開け。第九の第1~3楽章は管弦楽のステージを繰り広げ、最終楽章でソリストと合唱団が加わり、息の合った歌声を響かせた。アンコールで「きよしこの夜」「蛍の光」を合唱した。 終演後の解団式で山下さん、「第九の会」の若林啓介会長、県合唱連盟の中井隆司理事長があいさつ。練習皆勤賞を受けた団員の杉木嘉津子さん(72)=富山市秋ケ島=は「大勢の仲間と共に迫力の歌声を届けられた」と話した。
県合唱連盟、富山市民文化事業団、富山市、北日本新聞社主催。ほくほくフィナンシャルグループ協賛。