「フライングハイ」「裸の銃を持つ男」のパロディ・コメディの巨匠ジム・エイブラハムズ監督が死去
コメディ映画の巨匠ジム・エイブラハムズ監督が11月26日、米カリフォルニア州サンタモニカの自宅で亡くなった。米ハリウッド・レポーターが報じている。80歳だった。自然死だという。 1944年、米ウィスコンシン州ショアウッドに生まれたエイブラハムズさんは、幼少期からジェリー、デビッドのザッカー兄弟と家族ぐるみの付き合いがあり、3人でコントを作って友人や家族を笑わせていた。大学卒業後、ジェリーと共に保険会社の調査員をしながら「ケンタッキー・フライド・シアター」というコント劇場を運営。その舞台がジョン・ランディス監督の目に留まり、「ケンタッキー・フライド・ムービー」として映画化された。 その後、ザッカー兄弟と共に「ZAZ」(ザッカー・エイブラムス・ザッカー)として知られる映画製作集団を結成。3人で共同監督を務めた「フライングハイ」では「ジョーズ」から「エアポート'75」「サタデー・ナイト・フィーバー」をパロディ化したコメディの新境地を開拓。「トップ・シークレット!」「殺したい女」を経て手がけた「裸の銃を持つ男」は大ヒットシリーズとなった。 1988年の「ビッグ・ビジネス」で単独監督デビューを果たし、その後、「トップガン」を大胆にパロディ化した「ホット・ショット」とその続編を手がけている。