【ハイライト動画あり】流通経済大学、課題の残る敗戦。早稲田大学は春の初戦で好スタート。ラグビー関東大学春季交流大会
後半5分、相手反則からゴール前ラインアウトのチャンスを得て、キャプテンHO(フッカー)佐藤健次(4年)がラインブレイクから左中間に押さえてトライ。さらに7分、相手キックオフから左に展開すると、WTB鈴木が抜け出して、フォローした途中出場のSH糸瀬真周(3年)が中央にトライを挙げて、33-0と大きくリードして勝負を決めた。
その後、流通経済大学も反撃。12分の攻撃はモールを押し込むものの、トライに結びつけることができなかったが、17分には自陣から相手のノックオンしたボールをWTBアポロサ・デレナラギ(2年)が1人でゲイン。そのままトライを挙げて、一矢を報いた。
しかし、その後も『アカクロ』ジャージーの躍動が続き、HO佐藤がモールから2トライを挙げてハットトリックを達成。CTB(センター)野中健吾(3年)、WTB鈴木、LO栗田文介(3年)がトライを挙げる猛攻を見せた早稲田大学が、68-7でノーサイドを迎えた。
対抗戦の強豪にまたも大敗した流通経済大学の池監督は、「前半で取り切れるところで取れず、自分たちで流れを作れなかったことが差につながった。来週、もっと厳しくやって流れを作りたい」と次週の帝京大学(昨季対抗戦1位)との対戦を見据えた。
キャプテンのLOシンクル蓮は「前半終わったときは取り切れなかっただけで、まだ勝てる感覚はあったが、後半、細かい部分で相手に1ランクずつ上回られた。来週、帝京大学戦なので、格上と対戦した時にどう対応していくか、反省して頑張りたい」と話した。
春の公式戦初戦で、快勝スタートを切った早稲田大学の大田尾監督は「(相手を1トライで抑えたことに関して)ディフェンスは時間をかけてやっているし、一番プライドの見せ場なので良かった」。
「(まだ固定されていないポジションが多く)競争が高まるようなゲームが続くことはいいことだし、先週よりレベルアップしたプレーが見られたのは良かった。だが、もっと隙のないチームを作りたい」と振り返った。