【MLB】カージナルスが名手アレナドの放出を検討か 実現の可能性は不明もトレード拒否条項破棄なら
2年連続でプレーオフ進出を逃しチームの立て直しを図るカージナルスだが、実績十分のスタープレイヤーも放出可能な選手の対象に含まれているようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は、カージナルスがオールスター・ゲーム8回選出のノーラン・アレナドをはじめ、ソニー・グレイ、マイルズ・マイコラスなどのベテラン選手もトレードでの放出が可能であることを他球団に伝えたと報じている。 2021年にロッキーズからトレードで加入したアレナドは、最初の2年で64本塁打を放ち、2022年にはMVP投票で3位に入るなど期待通りの活躍を披露。しかし、2023年は26本塁打とやや調子を落とすと、今季はわずか16本塁打、OPS.719とらしくない数字が並んでしまった。また、ゴールドグラブ10度受賞の三塁守備でも全盛期ほどの数字は残せておらず、来季は34歳と年齢もネックになっている。 こうした事情のなかでアレナドの高額な契約が2027年まで残っていることに加え、プレーオフ進出も遠のいていることから放出も検討しているカージナルスだが、アレナドはトレードを拒否する権利を持っているため、オファーがあれば簡単に放出できるというわけではない。拒否条項を破棄するとすれば、プレーオフ進出が有力で補強姿勢の強い球団に限られることになるだろう。 この状況を受け、ヤンキースのアナウンサーを務めるマイケル・ケイ氏はピート・アロンソをFAで獲得するよりも、アレナドをトレードで獲得したほうがチームにフィットするのではないかと語っている。現在の状況からアレナドの獲得に高い対価を要求されるとは考えづらく、金額面でもアロンソよりは負担の軽いものとなることが予想されるため、アレナドの復調に賭けることも考えられる。 しかしながらこれは今のところ想像の話に過ぎず、アレナドのトレード放出実現の可能性はまだ低いものといえる。一方で多数のベテランを抱えるカージナルスが難しい舵取りを迫られているのは事実であり、今後の動向には注目が必要となりそうだ。