"伝説の時計店"をがつくった腕時計とは? カール F. ブヘラの3本
顧客ファーストの理念を根幹に、独立系の強みを生かす
昨年135周年を迎え、カール F. ブヘラはマニュファクチュール体制を強化するとともに、培ってきたノウハウと独自の技術のさらなる研鑽として「CFBマスターラボ」を立ち上げた。自社ムーブメント搭載の複雑時計対象に、顧客の要望に応じてデザインから装飾まで時計のカスタムオーダーに応え、約1年の製作期間で世界に1本の時計を生み出す。国内でもいよいよこのサービスが始まり、専用アプリでデザインを体験しながら、本社のエキスパートが対応しオーダーできるようになった。これも高まるカスタムオーダーの需要に応えるもので、顧客ファーストの姿勢には時計専門店を発祥とする伝統があり、きめ細やかな対応も独立系ならではの強みを生かしている。それこそがブランド最大の特徴だろう。
柴田 充(時計ジャーナリスト)
1962年、東京都生まれ。自動車メーカー広告制作会社でコピーライターを経て、フリーランスに。時計、ファッション、クルマ、デザインなどのジャンルを中心に、現在は広告制作や編集ほか、時計専門誌やメンズライフスタイル誌、デジタルマガジンなどで執筆中。
スイスプライムブランズ
TEL:03-6226-4650 www.carl-f-bucherer.com
文:柴田充 イラスト:コサカダイキ