オープン戦開幕9連敗の阪神 気にすることではない、シーズンに生かせる部分をいかに見つけられるか 井川慶氏が指摘
「オープン戦、阪神4-5巨人」(10日、甲子園球場) 開幕カードの前哨戦となる巨人との“伝統の一戦”は甲子園でのオープン戦で歴代最多となる4万1129人が詰めかけたが、阪神は球団ワースト記録を更新するオープン戦開幕9連敗。2007年以来のオープン戦甲子園全敗も決まったが、デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「気にすることではない」と指摘した。 【写真】試合中はめちゃくちゃ怖かった岡田監督 ベンチからマジで睨み付ける ◇ ◇ 阪神がまだオープン戦で勝てていないことは、気にすることではないと思いますね。あくまでオープン戦であり、ある意味、今は負けられる時期でもある。チームとしても個人としても、シーズンに生かせる部分をいかに見つけられるかが大切なことです。 例えば四回、石井投手が大城卓選手に先制打を許した場面です。4球目で追い込むまでは、直球とシンカーを交えた外角中心の配球。5球目に直球で内角を攻めたところを右前に運ばれましたが、外角への意識があったであろう状況で、決して甘くはなかった内角球をつまることなくしっかりとはじき返されました。 阪神として、大城卓選手の打撃をどう見ているのかは分かりませんが、ああいった攻めをされた中でもあれだけの打撃ができることを確認できたことは、シーズンに向けた準備の上でプラスになるはずです。また、新戦力ではオドーア選手との対戦も、データを得るという部分で意味のあるものになったと思います。 阪神の新戦力となるルーキーの2人ですが、石黒投手はまず直球にスピードがあり、しっかりとカウントを稼いで勝負できていたし、フォークのキレもありました。津田投手は昔でいう「ドロップ」というか、大きな縦のカーブが効いていましたね。共にオープン戦初登板の巨人戦で、今後が楽しみなものを見せてくれました。