例年11月に見頃の五家荘の紅葉 今年は…各地で色づき遅れる 猛暑が植物の生育に影響
熊本朝日放送
熊本県八代市の紅葉スポット五家荘。例年は11月初めから10日頃までが見ごろですが、今年は現時点で全体の2割以下と、色づきが遅れています。 五木村宮園の大イチョウ。村によると例年11月中旬に見ごろを迎えますが、同じように色づきが遅れています。 熊本県樹木医会の松本雄介代表理事は、葉が色づく条件として、昼夜の寒暖差が大きいことや、夏から秋にかけ適度に雨が降ることなどを挙げています。 しかし、今年の夏は異常に暑かったうえ、降水量も少なく、今月に入っても例年ほどの寒暖差を感じることがあまりないとして、紅葉シーズンが遅れたり美しい紅葉が山奥などの限られた場所でしか見られなくなったりする可能性があると指摘します。 こうした影響は、熊本市動植物園の秋の風物詩にも。色とりどりのコスモスは毎年10月いっぱいが見ごろですが、今年は…。 熊本市動植物園 「種をまいた後がまったく雨が降らなかった影響で、異常な暑さも重なって、例年の2割くらいの出来になってしまいました」 7月下旬に種をまきましたが、記録的な猛暑や少雨で例年の2割ほどしか育たず、草丈も例年の半分ほどにしか伸びなかったといいます。 熊本市動植物園 「(水撒きしても)蒸発する速度の方が早い。連日、朝早くから夕方遅くまで撒いてもらっていたんですけど、全然追いつかない、自然の雨には到底勝たないなという感じでした」 来年に向け新たな対策を考えていきたいとしています。