甲子園に旋風巻き起こす大社高校の元主将が明かす“躍進の秘訣”「エース馬庭は1年生のころから自信と気迫がすごい男だった」
夏の甲子園で旋風を巻き起こしている島根代表・大社高校。報徳学園(兵庫)、創成館(長崎)、早稲田実(西東京)といった強豪校を撃破し、1931年の第17回大会以来実に93年ぶりの8強入りを果たした。 【一覧】公立vs私立 初戦の対戦結果 快進撃を続けるナインに同校野球部OBたちも胸を躍らせている。 現在、広島県で開催されている社会人野球第の63回JABA広島大会を戦っている「ツネイシブルーパイレーツ」に所属する、立花 響輝内野手(2年目)と岡本 倫朋外野手(2年目)は大社のOB。8月18日(日)、広島鯉城クラブとの試合に出場した2人は、試合後に母校への強い想いを口にした。 立花は2年前の主将を務め4番も任された。父も大社が前回甲子園に出場した32年前の4番打者で、弟も大社の現役2年生部員。まさに大社野球部一家である。 「キャプテンの石原(勇翔捕手・3年)に、県大会決勝の試合前『がんばって』とラインを送ると『がんばります』と返事が返ってきました。報徳学園戦、早稲田実戦はアルプススタンドで応援しましたが、後輩の活躍に言葉が出ない感覚を味わいました」 また岡本も、「しばらくケガで試合から離れていた中で母校の躍進には勇気をもらいました」と後輩たちへの感謝の言葉をおくった。 今大会大躍進の要因について立花はこう分析する。 「3年生たちは1年生の時から自分の意見を持っていたし、ものおじしなかった。それが大観衆の中でものびのびできている要因になっていると思う」 岡本も「キャプテンの石原を中心に考える力を持っているからここまで来ることができたと思う」と語った。 3回戦まで3試合30回401球を投げた大黒柱・馬庭 優太投手(3年)については、二人は口をそろえてこう語る。 「1年生のころから『俺が抑えてやる』という自信と気迫を持っていました。当時から『すごい投手になる』と思っていました」 神村学園(鹿児島)との準々決勝は残念ながら試合があるため、現地には足を運ぶことはできない2人。 「目標のベスト8まで勝ち進んだので、ここまで来たら楽しんでやるだけ。行けるところまでいってほしい」(岡本) 「大応援の力をもらえばベスト4、全国制覇まで行ける力はあると思うので、一体となって闘ってほしい」(立花) 力強いエールを甲子園に送った。