【尼崎ボート・GI尼崎ダイヤモンドカップ】宮地元輝が通算1000勝で2度目GⅠ制覇
尼崎ボートの「GⅠ尼崎ダイヤモンドカップ」は15日、第12Rで優勝戦が行われ、宮地元輝(38)=佐賀=が2コースから逆転勝ち。2022年9月の福岡69周年以来、2度目のGⅠ制覇を飾った。(通算35V、うちSG1V)。1号艇で人気を背負った黒井は2着に惜敗し、3着に定松が入った。 ◇ 今節を象徴する〝熱走〟で最後まで魅了した。2号艇で優勝戦に駒を進めた宮地が、道中の劇的な逆転勝利で通算1000勝&2度目のGⅠ制覇を飾った。 「限界まで仕事をして(仕上がりは)よかったです。スタートは勘よりちょっと届いていて、一番いいやつですね」 2コースからコンマ08のトップSを決めて1周1マークでは鋭角差しを狙ったものの、バックではインから先マイした黒井が2艇身以上先行する逃げ濃厚な隊形。それでも「追い付こうと思っていました。(1周2マークのターンは)『体重が重いなら握って出足でカバーしろ』という師匠(冨成謙児)の教えを守って。(今までも)全部スピードでやってきたんです」と1周2Mで黒井の懐に狙い澄ました全速差しで食らいつくと、続く2周1Mで大逆転を完結させた。 この優勝で賞金ランクは8位へ浮上。年末の住之江グランプリ初出場へ大きく前進した。「(通算1000勝を)きょうできてよかったし、欲が出ちゃいますね。まだキャリアアップできそうな気がします。(黄金のヘルメットを)被りたいですね」。予選道中でも幾度となく披露してきた大逆転劇でファンを熱狂へと誘った佐賀の〝熱男〟が、年末の大一番へ向けて次節の下関SGチャレンジカップでさらに勢いを加速させる。(小出大輔)