若狭の冬の伝統料理「にしんのすし」 小浜市で加工始まる ニシンのうま味とほどよい酸味 今年の出荷は去年より1000パック増
若狭の冬の伝統料理「にしんのすし」の出荷が1日、小浜市の加工場で始まり、正月の保存食として各地の食卓に並びます。 「にしんのすし」は、身欠きニシンと塩漬けしたダイコンそれに麹(こうじ)を、たるの中で発酵させて作る若狭の冬の伝統料理で、ニシンのうま味とほどよい酸味が特徴です。 小浜市遠敷の加工場では、出荷に向けて従業員が、たるの中から取り出し、パックに詰めていきました。 「にしんのすし」は、正月の保存食として、小浜市や若狭町の上中地区で古くから親しまれていて、年末から年明けにかけて出荷のピークを迎えます。 ■JA福井県小浜加工センター 清水孝宏 所長 「今年もおいしいにしんのすしができた。伝統の味を楽しんでいただきたい。近年は家族数も減り、漬ける機会が少なくなってきているようだが、この味を長く広く伝えていきたい」 今年は嶺北での取り引き先が増えたこともあり、JA福井県では、去年より1000パック多い1万パックの出荷を見込んでいます。