ひろゆき&武井壮の百獣の王vs論破王⑩ ロス五輪の新競技『SASUKE』から武井壮の弱点が判明⁉【この件について】
ひろ ちなみにほかに苦手な種目ってあるんですか? 武井 坂や階段を上り続ける系もダメだね。ずっと出力し続けないといけないから。 ひろ でも、陸上競技は強いじゃないですか。武井さんが得意としている十種競技にも400m走や1500m走がありますよね。 武井 走るのはトラックみたいな平地じゃん。平地だと力を抜くことができるのよ。地面にパンって足がついたとき以外は力がいらないから。でも、坂道や階段って持続的に力を出し続けないといけない。その時間が長ければ長いほど俺は向いていないんだよね。 ひろ なるほど。これでようやく〝武井壮の倒し方〟がわかりました(笑)。 武井 やべえ(笑)。のんきに弱点をさらしてしまった。 ひろ つまり、武井さんを倒すには持久戦に持ち込めばいいんだ。 武井 例えば、山岳地帯でのサバゲーとかなら負けるかもしれない。 ひろ あはは。じゃあ山を登ればこっちのもんだ。 武井 「あいつ平地では爆速なのに、山を登ってくるときには肩で息をしてるぞ。登るときに鈍るから、そこがチャンスだ」ってやられる可能性はある。 ひろ 水泳はどうなんですか? 武井 正直、そんなに得意じゃない。50mくらいならまあまあ速いけど、100m以上になると徐々にタイムが落ちてくる。長い距離の水泳は持久運動じゃん。しかも、陸上よりも持久運動としての側面が強いから、距離が延びれば延びるほど苦手になるね。 ひろ じゃあ、自転車みたいな持久力がものをいう競技ならワンチャン僕でも勝てるんですかね。 武井 いけるかも。ただ、自転車はまあまあ強いよ。ずっとこぎ続けてないし、意外と脚の筋肉を休めることができるから。平地のスプリントとダウンヒルだったら俺は速いと思う。ただ、山や峠をひたすら走るヒルクライムだったら、ひろゆきが俺に勝てる可能性は十分にあると思う。 ひろ 勾配があるからずっとこいでないといけないですもんね。 武井 そう。もし「自転車の上りだけで勝負しましょう」と言われたら、頭を下げて少し時間をもらって2ヵ月前くらいから合宿に入るね。 ひろ あはは(笑)。やっぱり向き不向きはちゃんとあるんですね。百獣の王とはいえ。 武井 それはそうよ。 ひろ ただ、考えてみれば、持久力は草食動物の能力ですよね。肉食動物は高い瞬発力でもって、一瞬にして獲物を狩る。実際チーターも長距離は走れないですし。 武井 そうだね。ちなみに動物界でいえば渡り鳥が一番持久力があるんじゃないかな。1000~2000kmを平気で飛び続けるじゃん。で、鳥の胸の筋肉は疲労物質を分解するスピードが動物の中でも異様に速いといわれてるんだよ。人間は疲れると筋肉が動かなくなったり、つったりするじゃん。鳥の胸の筋肉はそういうことが起きない。 ひろ 確かに海の上で疲れたら死んじゃいますからね。てか、疲れを感じた鳥はみんな死んで淘汰されていったんでしょうね。で、疲れないやつだけが生き残った。 武井 進化の過程で生まれた素晴らしい能力だよね。ただ、俺は鳥とは正反対だけど(笑)。 ひろ 瞬発力重視の肉食動物タイプですもんね。というわけで、結局五輪の話とは関係なくなってしまいましたね(笑)。 *** ■西村博之(Hiroyuki NISHIMURA) 元『2ちゃんねる』管理人。近著に『生か、死か、お金か』(共著、集英社インターナショナル)など ■武井 壮(So TAKEI) 1973年5月6日生まれ。東京都出身。タレント、元陸上十種競技日本チャンピオン。格闘技、野球、ゴルフなど様々なスポーツの経験を持つ。公式Webサイトは【】、公式Xは【@sosotakei】 構成/加藤純平(ミドルマン) 撮影/五十嵐和博 ヘア&メイク/奥野誠