悲しき記憶…ポルトガル代表、背番号10の系譜(2)ノーインパクト…脇役の域を出られなかった10番は…?
ポルトガル代表の主役といえば、背番号7だろう。ルイス・フィーゴやクリスティアーノ・ロナウドの顔が真っ先に浮かぶエースナンバーだ。では、他国で主演クラスのスターたちが着けてきた背番号10は、ポルトガル代表においてどんな価値を持つものだろうか。直近のワールドカップ5大会で「10」を背負った選手たちの活躍を振り返る。※所属チームは大会当時
ドイツワールドカップ(2006)
背番号10:ウーゴ・ヴィアナ(バレンシア) 生年月日:1983年1月15日(当時23歳) 個人成績:2試合出場/0得点0アシスト 戦績:4位 直前に滑り込みで出場した2002年日韓大会は、ベンチ入りのみで出番なし。自身2度目のワールドカップとなった2006年ドイツ大会では背番号10を託されたが、またしても脇役の域を脱することはできなかった。 日韓大会後はU-23代表での活動がメインで、A代表招集は散発的でEURO2004にも出場していない。その後も招集はされるものの、ほとんど先発出場のチャンスをもらえないまま迎えたワールドカップがドイツ大会だった。 本大会では4位と躍進して7試合を戦った中で、ウーゴ・ヴィアナに回ってきたアピールの機会は2試合の途中出場のみ。短すぎる出番でゴールに絡むことはできず、準々決勝のイングランド代表戦ではPK戦で痛恨の失敗もありノーインパクトに終わった。その後は2007年3月を最後に長くポルトガル代表から遠ざかることになる。 だが、ブラガでプレーしていた2012年夏に突如呼び戻されてEURO2012に出場した。またしても1試合も出番はなかったが。ポルトガル代表でのキャリアは通算29試合出場1得点で、ワールドカップで背番号10を着用した選手としてはいささか寂しい。2016年夏に現役引退し、現在は古巣スポルティングCPでスポーツディレクターを務めている。
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